卵の調整~孵化
(7月11日)
カゴに付いていた卵を、水で濡らしてもぎ取り、一粒ずつばらす.
若干凹んで見えるけど仕様だよね…^^; 全部で22粒あった.
蛹を冷蔵庫に入れて羽化を1週間程延期できたが、卵ではどうか?
という事で8粒を1週間冷蔵庫で冷やしてみる.
(7月14日)
産卵から1週間経過し、あと1~2日程で孵化と見たので、常温組の1組を野外
へ.もう1組は採ってきた枝に固定して育成に充てる*.当初は冷蔵組を育成
するつもりであったが、冷蔵を経た卵が孵化するか、現時点では確証が持て
ないので、冷蔵組も時期を見て野外に放し、後で孵化したか様子を見に行く
事にした.
*(補足)鉢植えの葉はハダニに噛まれ状態が良くないので、最初から枝を
採ってきて対応.奴ら、テデトールじゃ限界ね…^^;
尤も、春~初夏でなければ飼育個体を冷やして野外個体と羽化をシンクロ
させる必要は無いと思われるが…仮に卵でも有効であれば、今後の飼育で
羽化時期調整の手段が1つ増やせる事になる.それを確かめる数少ない
チャンスという事で、許せ!8つの卵達よ.
(7月15日)
枝着けした翌朝、孵化が始まった.5月育成組は孵化まで12日であった.
今回は10日で、その時に比べ2日早い.
しかし、夕方には皆落ち着いたようである.翌朝には一回り大きく
なっている事であろう.この日は7粒中5粒孵化.少々気が早いかも
知れないが、所定の孵化数に達しているので、未孵化の卵2粒を着けた
この紐は野外に移し、様子を見る事にした.
こちらは、14日に野外に放していた組.こちらも孵化の形跡が(7粒
中4粒)…
オオバヤシャブシ木立.目立つ所に堂々と立つ姿は格好いいね.
(それ故切られたり折られたりしやすい…仕方ない^^;)
標本完成へ
2016年から作製に取り掛かっていたオナガミズアオの標本であるが、
難関であったガラス板の寸法調整が完了し、この程標本箱が完成
となった.
<過去の過程>
その1 その2 その3
ず~っと乾燥用の箱に入れられていたオナガミズアオ.箱をオープン.
無事!
虫ピンを刺すコルク板はもっと分厚い方が安心かな…という事で
コルク板を付け足す.
よく見る「翅を思いっきり広げたポーズ」ではなく「実際はこの程度まで
広げるであろうポーズ」にしてある.翅が重なる箇所があると、検証作業
には向かないであろうが、それは考慮していないので…