月別アーカイブ: 2024年6月

2024/06/30 オナガミズアオ(1)羽化

この個体は営繭から2週間と3日

午後3時過ぎにふと見ると、天井で羽を伸ばしているのを見つけた.雌.

お見合い&産卵カゴに移動.尚、今年はまだ雄成虫の誕生を見ていない.

この日の夜は・・・

深夜、コーリングをしていたが、雨と強風で雌はやる気を失ってしまったのか、近づいていた雄と結ばれる前にコーリングを止めてしまった.当時近づいていた雄は飛ぶスピードを緩めておらず、雌の居場所を掴みかねている様子であった. 次の夜再度挑戦する事にした.

2024/06/30 雑木林ウォッチング

4~5時台 アオカナブン雄いるかな?

早朝ならどうかと昨日に続き様子を見に行く.そして昨日カナブンらを沢山見つけた樹に向かうと…

マイマイカブリは樹液も舐めるのね

結局アオカナブンは見つからず.もっと言うとカナブンら全般の数も少ない.朝早過ぎたのかも.30分強待ってみたが新たなカナブンらの来訪はなく、今回見つかったカナブン、シロテンハナムグリは昨日から入り浸っている者達かも知れない.

他のお客さん

クワガタは別として、ミツバチ、スズメバチの朝は早いようだ.

樹液について

左画像の、「いかにも」な色が濃くねっとり感のある樹液には案外お客さんは来ていない.匂いを嗅ぐとアルコール臭等は感じられず、むしろ苦いような匂いがする.お客さんが来る樹の樹液では、白い泡が噴出して、匂いを嗅ぐとアルコール臭を感じる.

キノコ

赤っぽいハツタケ類を発見.

2024/06/28~29 ポインセチアファイトプラズマ治癒実験

市場に出回っているポインセチアは皆ファイトプラズマに感染しており、それによって枝ぶりが改変され、観賞価値が高められているという.では、そうでないポインセチアはどんな感じなのか?興味はあったが、そのようなポインセチアを購入する事は難しいので、ならばファイトプラズマを除去してみようと思うに至った(以前もちょっと行った事があるが、今回はもう少し力を入れる).

6月28日

まずはウチで育っているポインセチアから、枝を3本切り取ってくる.
1本目はただ1時間水に沈めるだけ(対照実験)

2本目は50~55℃の熱湯に1時間沈める(温湯でファイトプラズマは除去できるか?の試み)

3本目はとりあえずの本命で、テトラサイクリン農薬(商品名:アグリマイシン)1000倍液に1時間沈める.

処理が終わったら、それぞれ準備しておいた鉢に挿す.何だか温湯処理した枝は既に怪しい…

6月29日

一晩経過.画像中央の温湯処理の枝はふにゃふにゃの煮物となってしまったのでこの後仕切り直す事に.画像右、抗生物質処理の枝もちょっと怪しい…

温湯処理を仕切り直し.湯温を45℃少々に下げて再挑戦.

1時間経過.湯の温度は44.5℃となっていた.

枝を取り出すと…おお、煮物になっていない.温度って大事.煮物にはなっていなかったが、葉の所々に浸水状のシミが.やはりこの温度帯が限界かな.

植え付け

6月30日追記

真ん中の枝が2回目の温湯処理のものだが、日中の内に見事に萎れてしまった.また仕切り直しかな…

2024/06/29 カナブン・アオカナブン採取

いつもの雑木林にて

樹液酒場でまず見つけた大きな甲虫はシロテンハナムグリ.これは期待.
更に足を進めるとおお!遂にターゲットのカナブンを発見した(画像左の個体).
樹を回り込むと手頃な位置に別のカナブンが.前肢の形からしてこれはターゲットである雄.この後捕獲成功.これを受けて、持ってきていた我が家育ちの雄をこの場で放した.

更に見て回るとアオカナブンらしき姿を発見.手が届く位置にいたので、「雄であってほしい」と思いながら採ってみると…雌であった.まあ、アオカナブンを採る事自体が難易度高し(大体手の届かない位置にいる)なので、とりあえず良しとし、持ち帰る.

キノコ多数

ハツタケ類やイッポンシメジ類と思しきキノコが多数見つかった.

持ち帰ったカナブン

改めて性別を確認.うん、雄だね.

つがい用のケースに雄を導入.雄がブレて写っている(赤矢印).

飼育アオカナブンの確認

アオカナブン1匹を採ったは良いが、相手となる個体が育っていなければ意味が無い.ケースを空けて状況を確認してみる.
すると、底の方から繭玉と思しき塊が出てきた.
全部で10個見つかった.全員繭になっていた.素晴らしい.
繭玉はマットの表面に置いて脱出してくるのを待つ.今回採集の雌は別のケースでとりあえず待っていてもらう.

2024/06/29 トビイロスズメ孵化が近いか

卵に透明感が無くなる

産卵から4日程経過.どうやら中では幼虫が育っている気配がする.孵化した後で余剰個体を逃がすのは厄介なので・・・

余剰の卵を葉ごと小さく切り取って、近所のクズの葉の裏にでんぷんのりで固定して回った.

6月30日追記

お顔が見えるようになった.

2024/06/27 玉ねぎエリアのアリ達

ネギコガはご飯

ベニカXファインの効果はすぐに消失したようで、玉ねぎ花球からは散布後も次々と元気なネギコガ幼虫が見つかる(やはり登録農薬でなければならぬか).玉ねぎから摘まみ出した幼虫は傍のブロック塀上面に置いてやる.そこはクロヤマアリとクロオオアリの通り道となっており、幼虫を見つけたアリはすぐさま咥えて運び出す.いつもは敏捷なクロヤマアリが先に見つけ、こうして持ち去っていくのだが…

今回はクロオオアリが咥える場面も見る事が出来た.

2024/06/24~25 玉ねぎ ネギコガの脅威

6月24日

実を見てみると・・・

こんな風に実に食い入る幼虫が多数見つかった.
ネギコガが食い入っている所はこんな風に周りの実が糸でくっ付き合っている.しかし、これはまだ可愛い方.
深刻だったのは、花球の中心部に巣くって軸を片っ端から齧るケース.花や実が根元からごっそりダメになってしまう.これを見た当初、ちょっと心が折れそうになった(泣).今までは病害を気にする余り、ネギコガの被害を軽視していたが…これからは許さん.勿論見つけた幼虫らは皆摘まみ出した.

種らしきものを発見

ネギコガに齧られた実から黒い種らしきものが露出していた.これは…種?

種らしきものは3粒見つかった.もう種でてきてるのか!と色めいたが妙に柔らかい.試しに1粒カッターで割ってみると、簡単に割れて液状の内容物が出てきた.そうか…まだ未熟だったか.

6月25日

いてもたってもいられず、とりあえず手持ちの農薬(ベニカXファイン)を花球表面と中心にお見舞いした.幼虫らは花球の表面に出たり、糸でぶら下がったりしたので、とりあえず効き目はあったのだろう.そこで回復されては困るのでやはり見つけ次第摘まみ出す.花球をかき分けて徹底的に摘まみ出す.

ここまで被害が現れたのは、やはりネギコガの脅威を軽視していた事に尽きる.葉や茎から出てきて放っておいた個体らが羽化し、花球に集まって産卵したのだろう.今回は農薬に頼ってしまったが、開花前に現れた幼虫や蛹を片っ端から摘まみ出してアリの餌にでもしていればこのような展開にはならなかったかも知れない.他方、花球を夜の間防虫ネットで包んでおくのも効果がありそう.という訳で次作はネギコガに軸足を置いた対策を取ろうと思う.

2024/06/24 トビイロスズメ(2)交尾・産卵

1時前半

自宅傍(駐車場)にて.腹端を細長くして、更に先端から誘引腺を出して雄を待っている所.

1時半過ぎ雄飛来・交尾成立

(飛来の様子は準備不足で撮影できず)雄の飛来を確認したのでカゴの蓋を開けると雄が入って行ったので蓋を一度閉めた.雄は少し迷ったようだったが、無事に雌にとりつき、腹端を合わせたかと思うとすぐさまこのぶら下がり姿勢となった.交尾が成立した所で再び蓋を開けて撮影.

トビイロスズメの雄は、自宅傍で待っていても飛んでくる事が判った.この記事のカテゴリに「庭」をつける事ができてちょっと嬉しい.

日中

朝、室内に取り込み改めて撮影.雄はこの雌に比べて赤みが強いようだ.

夕方

今度は採卵.採卵に先立ち、産卵促進用にクズの葉を1つ採取してカゴ天井に糸縫いで固定する.

(やはり自宅傍にて)20時15分頃カゴを外に.20時半には雄は交尾を解き、カゴの中を飛び始めたので蓋を開けて出してやる.お疲れ様.

産卵の様子

21時頃、雌はカゴの中を飛び始めた.クズの葉にとりつくとサッと腹部を曲げて1粒、またクズの別の箇所にとりついてサッと腹部を曲げまた1粒…と素早い動作で卵を産み付けていた.尚、カゴの網には産み付けなかった.十分(3粒以上)産んだ所で雌もカゴの外へ.

全部で10→11粒見つかった.狙いの数に収めるのは難しい.