2021/10/29~30 クロコノマ蛹化

10月29日

前日、予兆のあった個体がぶら下がり前蛹化.他に2頭前蛹化の気配の個体が.

10月30日

(7:53頃)これまでに3頭が前蛹に達している.

(8:15頃)最初に前蛹化した個体がそろそろ蛹化に移る気配を醸し出している.軽い腹筋運動をしているみたい.

(8:35頃)よく見ると、お尻の先にある2対の突起が左右に開いてきている.面白い発見.

(9:08頃)2対の突起は完全と言える程180度左右に開いた.
(9:14頃)なかなか脱皮行動が始まらないが、じっくり観察.腹部後半が伸びてきたかな.

(9:20台)と、突如体をブンッと振る.Jの字が緩んできた模様.体を振る動作は何度か繰り返された.

腹部の皺も目立ってきたかな.

(9:50頃)遂に脱皮が始まった.

(9:53)前蛹の腹端に注目する.現在は幼虫の尾脚でぶら下がっているように見える(赤矢印).そのすぐ後ろにちょっと盛り上がった糸座と思しきものが見える(青矢印).前蛹時、尾脚を活用する点はアゲハと異なるみたい.そして前蛹時点では糸座を使っていないのも意外.
(9:54)ものの数分でここまで脱いだ.これから脱皮のクライマックスを迎える.
(9:55頃(1))脱皮殻の中から蛹の尾端を出そうとしている.
(9:55頃(2)) 蛹の尾端が出た(矢印).
(9:55頃(3)) もぞもぞ動きながら尾端を少しずつ糸座に近づけていく.この間、蛹が落下してしまわないのは恐らく何らかの方法で尾端付近が脱皮殻を掴んでいるからだろう.
(9:55頃(4)) あとちょっとで届く.
(9:55頃(5))届いた模様.
(9:56頃(1)) 体をよじりながら尾端を糸座に固着させていく.
(9:56頃(2))尾端の固定が完了した模様.

(9:58頃)この後は脱皮殻を揺さぶり落すだけなのだが、殻に糸が引っかかっているようで落ちそうで落ちない(そもそも、ぶら下がり負荷に耐えていた脱皮殻が、どうして簡単そうに落ちるのか不思議だが…).

仕方ないのでピンセット助太刀.脱皮殻は無事に外れた.それにしても奇麗に脱ぐね.

その後、蛹は徐々に形を変えていき、最後は図鑑で見慣れた緑のダルマみたいな姿に.