潮だまりの海水はお気に召さなかったかもと思い、故郷大洗の海水を
汲んで、漉して換水した.お、何だか調子が良くなったかも.
現在は、切らしているキートセロスに代わりフィトクロームを与えて
いるが、とりあえず食べてくれてはいる模様.換水の際、糞と思しき
物が一時期殆ど見当たらなかったのが、ここに来て再び増えている
ので判断がつく.
キートセロスを買うのは予定ではあと2週間程先.それまでコンディ
ションを保ってくれるかな?
(5月13日)フィールドに放した方はどうなったであろうか?様子を
見に行くと・・・いた! 2箇所とも無事に孵化を果たしたよう
である.孵化してまだ2~3日といった所か.
卵の模様と、空いた穴の位置に相関はあるのか?結果が分かる
時が来た.
これは家で孵化した個体群のもの.見事に同じ向きで穴が開いている.
こちらはフィールドから回収したもの
やはり同じ向きに穴が開いている.
上の二つは模様とは関係なしに向きが揃った?いや、確かに
相関があるのを示すのが下のもの(フィールドより回収).
左から2番目は、セット時にあえて模様の向きを他とは逆にした.
見えている向きは「目」の模様が無い側であり、反対側即ち「目」
の模様があった側に穴が開いている.
オナガミズ(多分オオミズも)の卵は「目」の模様がある所から
孵化・脱出する事が分かった.そうなれば、固定の際、もっと卵同士
を詰める事ができそうだ(隣の卵に支えて脱出できない心配が
あった).
(4月30日)産卵から5日程経ったので、そろそろカゴから卵を外さねば
まず、卵を水で濡らしてカゴからはがす.
紙の帯に整列・接着させた後の状態.
※手順の詳細は以下の過去記事を参照の事.
例1、例2
今更だが、卵には「目」のような模様がある側と無い側がある事に
気付く.↑画像は「目」がある側.
こちらは無い側.白く塗りつぶされた領域になっている.
孵化の際、決まった所から出てくるのか?確かめる為、模様を基準に
卵の向きを揃え、整列・固定させた.
調整が終わった卵.卵は全部で26個あり、作った枝着け紐は、10個付が
2本、6個付が1本.
10個付の1つを鉢植えのオオバヤシャブシの枝に着けて、他は
生息地の食樹に着けた.
午後帰宅してみると、孵化した各個体が思い思いの場所にいるのを
確認した.孵化には11日程を要したことになる.
大きさからしてこの日の朝孵化した模様(1つはまだ).
小さい被写体は撮りにくいね^^;
では、卵のどの位置から孵化したのか?孵化した卵を見る限りでは
何れも「目」のある側に穴が開いている.よく見える写真を撮りたい
所だが、まだ孵化していない卵が一つあるし、紐を外す際、周りの
まだか弱い幼虫らに危害が及んではいけないので、
もう数日待つとする.
最近ハマグリ水管出さないな~ と思っていたら、何だか海水
が臭う.慌てて砂からハマグリを出すと、特に衰弱はしていな
かった.では、この臭いの原因は?餌の方であった.
購入から2週間程度しか経っていなかったが、こんなに早く傷むのか?
と思ったが、考えてみれば、特に滅菌処理をしていない海水で餌の
原液を初っ端から薄めている.薄めて冷蔵保存すれば1ヶ月を
超えても大丈夫と勝手に思っていたが、
きっとこれがいけなかったんだな...
今度は原液のままスポイトで少しずつ吸い出して使ってみよう.
ただし、そのスポイトは使う度に消毒っと.
あと3週間はフィトクロームでもたせて、また注文だな.