2018/05/28~ オナガミズアオ老熟個体現る

家のオナガ

オナガミズアオ終齢(2018.05.31)
(5月31日)もう何日かで老熟、という所.

オナガミズアオ終齢(2018.06.01)
(6月1日)体長は7cm強
 個体によって体色の濃淡がある.これは淡い方

(6月2日)
オナガミズアオ終齢(2018.06.02)
今日もひたすら食事…かと思ったら

オナガミズアオ終齢 体を伸ばす
食べていた葉を完食した個体が突如体をにゅーんと伸ばす.
何のために!?「ああ、早く飛びたい!」とでも思っているのだろうか.

大体、食事に関する以外のアクションを始めたら間もなく「あがり」
のサインである.案の定、この日の夜2頭が枝先で佇み、その時を迎えて
いた(↑画像の個体がこの2頭に含まれていたかは不明^^;)

(6月3日)
早朝(4~5時)、2頭がガットパージを済ませ、すっかり体色を変え、
ワンダリングを始めた所であった.
オナガミズアオ老熟
つくづく写真写りの悪い色だねぇ^^;

繭用ケースに収める
この2頭を、作っておいた繭作り用の入れ物に収める
(この入れ物の詳細は後述).

オナガミズアオ終齢(2018.06.03-1)
生育中の個体が5頭から3頭になったので、食糧事情が一挙に好転*^^;
じっくり見ていられる.(*逆に余ってしまうのが困り所だ)

オナガミズアオ終齢(2018.06.03-2)
お、さっきまで食べていた↑↑画像の個体が佇んでいるぞ.この後また
食事を始めたが、それも止めて再び佇む.

これで、生育中の個体は2頭に.

2018/06/03 フィールドのオナガ

フィールドのオナガ(2018.06.03-1)
フィールドのオナガ(2018.06.03-3)
4齢初期に放した個体らは5齢の中~末期といった所か

フィールドのオナガ(2018.06.03-2)
一方こちらは卵の時からフィールドにいる個体.まだ4齢中頃といった
所.室内と屋外で生育にこれ程の差が出ると、ある問題が生じてくる.
繁殖相手の出現のズレだ.asahamaの飼育においては、相手の♂は野外
から得る事を原則としている.飼育の♀が早すぎる羽化をした為に野外
の♂成虫と出会えない.という事態は極力避けたい.

この問題を解消する為、ある「力技」を検討する事にした(↓へ続く).

個別繭作り用ケース作製

その「力技」とは、蛹を一定期間冷蔵する事である.冷やす事で成長
を遅らせる事ができるだろう.しかし、対象の蛹は非休眠.これを実行
して大丈夫だろうか?一応、WEBをまさぐり調べたが、詳しい情報は蚕
の蛹に関する事のみで、オオミズアオ/オナガミズアオの蛹については
ヒットせず(まあ、ニッチ過ぎるだろうな…^^;).

試してみるしかないな…まずは一週間.
ただその前に、営繭~冷蔵への期間は厳密にした方が安全だろう.
幼虫が営繭に移るタイミングは個体差があるので、個体の識別の為
個別に営繭する入れ物を作っておく必要がある.まずは2Lペット
ボトルを用意.
繭作り用ケース作製1
持ち手のある辺りで輪切り

繭作り用ケース作製2
持ち手の窪みは障害になるので除く.カッターの刃が折っても
折ってもこぼれるので、鋏も使う.

繭作り用ケース作製3
底側に、転倒防止の為の小石*を少量、繭の足場の為の落ち葉を適当
に入れる.*小石は100均でも手に入る.便利な時代になったものだ^^;

繭作り用ケース作製(完成)
注ぎ口側を嵌め込んで完成.

あとは、年頃の幼虫を入れ、その日付のラベルを着ければいつ
その繭を冷蔵庫に移すか検討できる.とりあえず、営繭から
1週間とした.

庫内温度7~8℃
冷蔵庫内の温度は7~8℃といった所.
保険の為5頭全部ではなく、後半3頭のみを試す予定.