家のオナガ
(6月1日)体長は7cm強
個体によって体色の濃淡がある.これは淡い方
食べていた葉を完食した個体が突如体をにゅーんと伸ばす.
何のために!?「ああ、早く飛びたい!」とでも思っているのだろうか.
大体、食事に関する以外のアクションを始めたら間もなく「あがり」
のサインである.案の定、この日の夜2頭が枝先で佇み、その時を迎えて
いた(↑画像の個体がこの2頭に含まれていたかは不明^^;)
(6月3日)
早朝(4~5時)、2頭がガットパージを済ませ、すっかり体色を変え、
ワンダリングを始めた所であった.
つくづく写真写りの悪い色だねぇ^^;
この2頭を、作っておいた繭作り用の入れ物に収める
(この入れ物の詳細は後述).
生育中の個体が5頭から3頭になったので、食糧事情が一挙に好転*^^;
じっくり見ていられる.(*逆に余ってしまうのが困り所だ)
お、さっきまで食べていた↑↑画像の個体が佇んでいるぞ.この後また
食事を始めたが、それも止めて再び佇む.
これで、生育中の個体は2頭に.
2018/06/03 フィールドのオナガ
一方こちらは卵の時からフィールドにいる個体.まだ4齢中頃といった
所.室内と屋外で生育にこれ程の差が出ると、ある問題が生じてくる.
繁殖相手の出現のズレだ.asahamaの飼育においては、相手の♂は野外
から得る事を原則としている.飼育の♀が早すぎる羽化をした為に野外
の♂成虫と出会えない.という事態は極力避けたい.
この問題を解消する為、ある「力技」を検討する事にした(↓へ続く).
個別繭作り用ケース作製
その「力技」とは、蛹を一定期間冷蔵する事である.冷やす事で成長
を遅らせる事ができるだろう.しかし、対象の蛹は非休眠.これを実行
して大丈夫だろうか?一応、WEBをまさぐり調べたが、詳しい情報は蚕
の蛹に関する事のみで、オオミズアオ/オナガミズアオの蛹については
ヒットせず(まあ、ニッチ過ぎるだろうな…^^;).
試してみるしかないな…まずは一週間.
ただその前に、営繭~冷蔵への期間は厳密にした方が安全だろう.
幼虫が営繭に移るタイミングは個体差があるので、個体の識別の為
個別に営繭する入れ物を作っておく必要がある.まずは2Lペット
ボトルを用意.
持ち手のある辺りで輪切り
持ち手の窪みは障害になるので除く.カッターの刃が折っても
折ってもこぼれるので、鋏も使う.
底側に、転倒防止の為の小石*を少量、繭の足場の為の落ち葉を適当
に入れる.*小石は100均でも手に入る.便利な時代になったものだ^^;
あとは、年頃の幼虫を入れ、その日付のラベルを着ければいつ
その繭を冷蔵庫に移すか検討できる.とりあえず、営繭から
1週間とした.