モンキアゲハ蛹2者
両者とも体長は直線距離にして4cm.ナミアゲハは勿論他のアゲハ類の蛹よりも明らかに大きい.
以前メヒシバと併せて「お遊び」として採取したススキの葉が思ったよりも日持ちしたのを思い出した.ならばと、ススキの葉Onlyでの飼育を試すことにした.何枚かを茎を着けない状態で切り取り、水の入ったボトルに挿すだけというシンプルなもの.幼虫がボトルの水に落ちないよう小さく切ったスポンジで隙間に栓をしておく.
全ての個体を一度に移すのではなく、まずは、うろついていた1頭をパイロットとして送り込んだ.
ある個体の体長4.5cm.まだまだ成長の余地がありそう.ススキボトルに移した個体は落ち着いて摂食しているのを確認した上で、イネに残っていた3頭を全てススキボトルに移した.
この日の朝2頭目が脱走している事に気づく.昨夕の時点ではじっとしていた.1頭目のガットパージは夕刻であった為、ワンダリングは次の日の夕刻だろうと思い込んでいたのが失敗だった.
しばらく経つと幼虫はまたいそいそと移動を始めた.どうやらまだ間に合いそうだ.
蛹化タワーに早速移す.光で透かすと睾丸らしき影は見当たらない.雌と見た.
夕刻、1頭目が蛹になるのを確認.
いよいよ殻を落とす段になってトラブル発生.蛹の尾端が糞がぶら下がっていた糸を挟み込んだ影響か、殻を落とせなくなった模様.
早朝の時点では2頭とも食事をしていたが、11時台には片方の個体が葉で静止したまま、そして胸部の辺りに滑らかな皺を作っていた.
補強済みの蛹化タワーへ移した.ナガサキアゲハの次にビッグな幼虫が動き回っても多分大丈夫.
体長は4cm位.全て5齢. 頭部が緑優勢だった個体も他の個体同様ほぼ黒になった.
この日全員イネへ移ってもらった.
餌は完全に切れた訳ではなかったのだが、それでも何頭かの個体はツルツルのボトルを降り、ツルツルのケースを登って降り、思い思いの場所へ旅をするようになった.どうやらクロコノマは齢が進むと、食草を降りる事をためらわなくなり、しかもツルツルの面もへっちゃらな模様.幸い、明るい戸の方へ向かう癖もあるようであまり苦労なく確保はできた(現在、全5頭).
体長:5.4cm、4.6cm.まだ成長の余地あり.
ある5齢の体長4.1cm
この日の午後にはaも眠に入った.
ある4齢の体長2.3cm.3齢(眠)の体長2.2cm.4齢、まだ脱ぎたてなので大きさの差が少ない.2日前に採取したジュズダマはくたびれてきたが同じタイミングで採取したメヒシバは健在.やはりメヒシバ最強と言いたい所だが、今度の餌替えではエノコログサを導入して様子を見るつもり.
クロアゲハにしては明らかに白い網目模様が強く、所々にある黄色い部分も強い.これはモンキアゲハであると確信した.aもbも斑紋での識別は難しくなったが、aは比較的細長く、bは比較的ずんぐりというちょっと意外な違いがある.
ある個体(3齢)の体長:1.4cm.画像で大きく捉えるにはまだまだマクロレンズが必要.コンデジよ、早く戻って来ておくれ(正確には、修理不能だった為、新モデルが格安で).
クロアゲハ・モンキアゲハ用にカラスザンショウを調達.モンキアゲハは4齢に進んだ.
19時過ぎ、ガットパージしてボトルを降りようとしている所を確保.光で透かすと睾丸らしきものは見当たらない.きっと雌である.蛹タワーに移した所、日付が変わる頃場所を決めたらしく、動き回らなくなった.
餌が枯渇し、慌てて採集するも2頭脱走し、あわや失う所であったが幸い確保.ある個体の体長:2cm.メヒシバとジュズダマを同時に与えたらジュズダマばかりに留まるのかと思ったが、そうでもなさそう.
黒丸頭の1齢から黒丸にウサ耳を生やした2齢に脱皮する個体が増えてきた.ある2齢の体長0.65cm.