2022/12/13~15 デンドロ ファルコネリ新居建築(2)

12月13日

12月10日のつづき

切り出した枝の中から上位4本の太い枝を選び、針金が余裕をもって通る程度の穴を開け、ロの形をつくる.ロのままでは入れたものが抜けてしまうので、これから3本横に枝を渡す.

横に渡す枝の両端に釘が打って通る程度の下穴を開ける.ケヤキの枝は硬く、下穴が無ければ釘が曲がるか、枝が割れるかの結果になる.穴の向きが揃うように、目印となる釘を一つ目の穴に軽く刺しておいてもう一つの穴を開ける.
穴が空いたら各穴に釘を、先端が少し出る程度まで打っておく.

ロの枝にも釘が通るよう穴を開けるが、穴の位置・向きをなるべく合わせる工夫が必要があるので、以下の手順を取った.
①一端の枝に白ペンで目印の点を付ける(3か所).
②穴開け時、針金が干渉するのでロを分解して、目印を付けた枝に釘が打って通る程度の下穴を開ける(3か所).
③ロを組み直す.
④渡す枝の一端(釘の先)を穴に合わせて軽く打ち付ける.
⑤枝々の向きを完成時の如く揃えた状態で、もう一端の釘を軽く打ち付け、ロの枝に小さな孔を作り、そこに白ペンで目印を付ける.
⑥ロを分解、「⑤」で目印を付けた枝に、今度は釘が余裕をもって通る程度の穴を開ける(3か所)(こちら側は釘が多少なりとも斜めに入る事必至なので、これで良い塩梅で釘がはまる).
⑦ロを組み直し、渡す枝をあてがい、各釘を最後まで打ち付ける.

打ち終わった様子が↑の画像
基礎ができあがったら、太い枝から順に、やはり針金が余裕で通る程度の穴を開けて針金を通して積み上げていく.※穴の向きは枝によって多少なりとも異なるので、穴の径を針金と同じにしてしまうとうまく通らない.
途中、植え込み材がこぼれぬよう(想定:バーク中粒+鹿沼)根巻シートを入れておく.

12月14日

所定の高さまで枝を積み上げたら、針金の先端を逆Uの字に曲げてバスケット本体が完成.
今度は内側に仕込む部材の調整.バスケットに入るようバージンコルクをカット.このコルクはデンドロの中核的な着生材となる.
バスケットにコルクを入れて、根巻シートの上端あたりの高さに画びょうを打ってデンドロを付ける目安とする.
画びょうの辺りに目当ての高芽を持っていき
トリカルネットのかけらと木ねじを使って高芽をがっちり固定する.
目当ての高芽の左右に伸びる枝等は邪魔と言えば邪魔なのだが、高芽が活着するまでの重要なエネルギー源でもあるので、むげに切除する訳にはいかない.枝の柔軟性を利用して、先程と同じ要領で概ねUの字になるよう枝を固定する.
デンドロ付きコルクをばすけっとに入れた様子.ここまで来たら大詰め.

12月15日

マグァンプを仕込んだ植え込み材(バーク中粒+鹿沼)をバスケットの隙間から少しずつ入れていく.
こんなものかな

吊り下げ金具を作ったら

バスケットに設置して、ラベルをぶら下げたら、完成!