(11月7日)む、この影は・・・
遂に、ウスタビガが羽化したのだ.モミジ色で、この季節に何とマッチ
していることだろう!
よく見ると、4つの眼状紋のみならず前翅先端付近の「にっこり目(?)」
も透けているのだな.
顔がよく見えぬ.自分が止まっている所と向き合いたいのだな?
モフモフなのは十分分かった.そして、♂の証である立派な触角
も見える.
(11月9日)2頭目も羽化!(♂)
今度は顔がよく見える(網越しだけど).つぶらな黒い眼である.
この個体が出た繭を上から覗く.出口が少し広がっていて、少々毛が
こびりついている.この毛は繭脱出の際の潤滑油の働きもするのかな?
※一方1頭目は、あろう事か籠から逃亡してしまっている事にこの日
気付く.籠の口のガードが甘かった.
(11月11日)時間がとれたこの日、この個体を故郷である袋田へ
放しに行く.
記念撮影に手乗りを試みたが、死んだふりを決め込んだようでうまく
いかない.どうにか撮れたのが↑.ピント失敗.
当初樹に止まらそうと思っていたが、こんな状態なので、落ち葉の
上に置くだけで済ますことにした.で、改めて撮影.
うん、やっぱりカッコいい.
比較的安全そうな所の落ち葉の上に置き直して撤収.
落ち葉の上は結構カムフラージュになりそうだね.
(11月12日)外出から帰宅後、残り2頭も羽化確認.
♂、♀1頭ずつである.「昨日の内に羽化してくれれば今日放せたのに
…」と少し愚痴る.
双方とも繭に止まっていた.そのまま籠から出しての撮影を試みたが、
♂が落下!そして死んだふり.
一方♀は落ちず、翅をゆらゆら動かすのみ.うむ、♀も完璧な羽化では
ないか!
豊かなお腹.
顔はやっぱりよく見えぬ.asahamaはこれまでもウスタビガの幼虫を
飼った事があったが、無事な羽化に漕ぎ着けたのはこれが初めて
である.前回は蛹がミイラっぽくなって死んでいたので、今回は繭に
霧吹き等で時々水分を与えてやっていた.それが効いたのかも.
さて、こちらの都合で向こう6日程故郷へ放してやる事ができないが、
その間にこの地域(日立)の♂が言い寄ってきたらどうするか…まあ、
くっつけてしまっても別に問題はないかな.手持ちの♂(兄弟)と
くっつけてしまうよりはましだろう.